根っこのこどもたち目をさます

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  • サイズ A4判/ページ数 20p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784887500433
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

春を迎えようとしている大地のなかでは、根っこの子どもたちが目をさまします。根っこの女の子は、やがて地上へ出ていくための、色とりどりの花を縫っています。男の子たちは、地中で眠っていた虫たちを起こし、地上へでるためのおめかしをしてやります。そして、春がきました。根っこの子どもたちは、一列になって地上へ出ていくのです。
およそ5~6才から

著者等紹介

オルファース,ジビレ・フォン[オルファース,ジビレフォン][Olfers,Sibylle von]
1881年ドイツに生まれる。8人きょうだいの5番目として、自然のまっただ中で、子ども時代をすごす。子どもたちは、家庭で教育を受け、明朗な一方、ひとり静かに絵筆を手にしていた。その後、ベルリンに住む、作家であり画家であったおばの元に身を寄せ、女子美術学校で学ぶ。24才で修道女となり、さらに絵を学び、カトリック系の小学校のシスター教師として、主に美術を教える。そのかたわら、創作を続け、作品は、オリジナルではテキストも自分でつけた、代表作の『根っこのこどもたち目をさます』のほか、『森のおひめさま』(平凡社)や、『Windchen』など、8点を数える。1916年、肺を病み、34才で他界

フィッシュ,ヘレン・ディーン[フィッシュ,ヘレンディーン][Fish,Helen Dean]
フレデリック・ストーク社(アメリカ)などで、こどもの本の編集者として活躍。たくさんのすぐれた作品を世に出す。また、作家としても、第1回のコルデコット賞を受賞した『Animals of the Bible』(絵/ドロシー・ラスロップ1937)などを手がける

石井桃子[イシイモモコ]
1907年、浦和市に生まれる。日本女子大学卒業後、編集者として出版社に勤務。その後、アメリカへ渡り、こどもの本、図書館について学ぶ。帰国後、こどもの本の翻訳家、作家として、戦後まもなくの、わが国児童文学界の草分けのひとりとなる。その功績により、1953年、菊池寛賞受賞。以後、一貫して水準の高い仕事を続け、現在にいたるも、わが国児童文学界の最高峰に位置する
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

201
幻想溢れる春間近の物語。木々の根っこの下で、小さな子どもたちは今まさに目を覚まして支度をしているのかも。いつもの道ばたを歩いていると、ふと何もなかった広場に花が咲いているときがある。もしかしたら私たちが眠っている朝焼けの空の下、大地に続く階段をのぼり、花を抱えた行列が賑やかな歌声を響かせながら準備しているのかもしれない。どこに根付こうかな。陽が当たる場所を見つけてぽつんと咲く花もあるし、湖畔で遊びたいから集まる花もある。風に靡いてさやさやと光を浴びて気持ちも温まる頃、私たちは春の足音を探しに行くのだろう。2023/02/18

がらくたどん

79
我が小庭もあちこちで芽吹きの気配。「根っこちゃん」たちが目を醒ましたらしい。もはや何を植えたかも怪しいので育って咲いてのお楽しみ♪二色刷りの扉を開くと本の中は豊かな色彩に溢れた世界。冬の間眠っていた「根っこのこどもたち」が土のおかあさんに起こされて花色の衣装を縫ったり虫たちをおめかししてあげたり。準備万端春が来ると彼らは地上に出て花の子どもに。寒くなってまた土のおかあさんの下へ帰るところまで母なる大地に抱かれる命の循環が描かれるところが素敵。修道女でもあったオルフォースの絵は宗教画のように優しく厳か。春に2023/03/12

モリー

65
私の棲む所では、今が読み頃の絵本です。春は暗い土の中や茶色の木の枝から色鮮やかな芽や花が一斉に噴き出す季節です。その様子に心が弾まぬ人はいないでしょう。先日、拙宅の庭にクロッカスの花が咲きました。色は黄色と紫です。色のない真っ暗な土の中から黄色や紫色が生まれることが私には不思議でなりませんでした。ところで、人は不思議なことを説明せずにはいられない性分のようです。そして、その説明は必ずしも科学的に正しいものである必要はなく、おとぎ話で良いのだと思います。さあ、想像しよう。根っこのこどもたちが目を覚まして…。2023/04/02

ぶんこ

53
根っこの子どもたちを土のお母さんが起こしに行く・・発想が斬新で面白い。春の匂いがしてくるとお母さんが根っこの子どもたちを起こし、女の子たちは春の服を作ります。男の子たちは昆虫に色をつけていきます。みんなが春の支度を終えて外に出て行く様子がまた可愛い。素朴な絵が見事。こんな光景を想像すると、今年の春は楽しさ倍増になります。2023/03/16

東谷くまみ

49
ご感想に惹かれて✨この何日間か関東は雨模様で、昨日久しぶりに狭い庭に出てみたら…アスチルベの新芽が出てきてるー!バラの新芽もすくすく伸びてるー!うちにも根っこのこどもたちが来てくれたんだなぁ。寒い寒い冬の間、お花や虫たちはいったいどこにいると思う…?そんな疑問に答えてくれる夢のある絵本。こういうお話好きなんだよなぁ❤️10年くらい前かな、ティンカーベルの映画シリーズをTVでみて子供たちと一緒に胸を膨らませたっけ。私の知らないところで、本当はこんなこと起こってるのかも…って考えるだけでワクワクするんだ🥰2023/03/28

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