出版社内容情報
春を迎えようとしている大地のなかでは、根っこの子どもたちが目をさまします。根っこの女の子は、やがて地上へ出ていくための、色とりどりの花を縫っています。男の子たちは、地中で眠っていた虫たちを起こし、地上へでるためのおめかしをしてやります。そして、春がきました。根っこの子どもたちは、一列になって地上へ出ていくのです。
およそ5~6才から
著者等紹介
オルファース,ジビレ・フォン[オルファース,ジビレフォン][Olfers,Sibylle von]
1881年ドイツに生まれる。8人きょうだいの5番目として、自然のまっただ中で、子ども時代をすごす。子どもたちは、家庭で教育を受け、明朗な一方、ひとり静かに絵筆を手にしていた。その後、ベルリンに住む、作家であり画家であったおばの元に身を寄せ、女子美術学校で学ぶ。24才で修道女となり、さらに絵を学び、カトリック系の小学校のシスター教師として、主に美術を教える。そのかたわら、創作を続け、作品は、オリジナルではテキストも自分でつけた、代表作の『根っこのこどもたち目をさます』のほか、『森のおひめさま』(平凡社)や、『Windchen』など、8点を数える。1916年、肺を病み、34才で他界
フィッシュ,ヘレン・ディーン[フィッシュ,ヘレンディーン][Fish,Helen Dean]
フレデリック・ストーク社(アメリカ)などで、こどもの本の編集者として活躍。たくさんのすぐれた作品を世に出す。また、作家としても、第1回のコルデコット賞を受賞した『Animals of the Bible』(絵/ドロシー・ラスロップ1937)などを手がける
石井桃子[イシイモモコ]
1907年、浦和市に生まれる。日本女子大学卒業後、編集者として出版社に勤務。その後、アメリカへ渡り、こどもの本、図書館について学ぶ。帰国後、こどもの本の翻訳家、作家として、戦後まもなくの、わが国児童文学界の草分けのひとりとなる。その功績により、1953年、菊池寛賞受賞。以後、一貫して水準の高い仕事を続け、現在にいたるも、わが国児童文学界の最高峰に位置する
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