内容説明
モーツァルト、ショパン、チャイコフスキー、ベルリオーズ、小沢征爾、鮫島有美子から「みんなのうた」、歌謡曲まで―。心に残る名曲には秘密があった…。大笑いしたあと、どこか切なくなる、珠玉の音楽エッセイ集成。
目次
私のクラシック事始
1 古典音楽の夏(私の音楽の教科書;フレデリック・ショパン ほか)
2 声と音楽と恋の初夏(声に惚れる;「物語」を嫌う二十世紀 ほか)
3 何でも鑑賞してしまう秋(奇妙な音楽生活;かくこそありしか ほか)
4 軍歌とミュージカルの冬(ジャズとロック;ミュージカルの思想 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トルコアイス
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古田島洋介に興味がわいた。2010/06/17
kokada_jnet
0
読んでいて幸福になる、猫猫先生の趣味趣味大爆発の、書き下ろし音楽エッセイ集。クラシック、みんなのうた、オペラ、ミュージカル、大河ドラマ音楽、等等。珍しく、他人の悪口はほとんどなし。最近、エッセイ集が出ていないので、こういう本をまた読みたい。2012/02/22
寛理
0
☆☆☆ 書き下ろしの音楽エッセイ集。小谷野の本としては悪口が少なく、渡邊守章や吉田秀和への率直な敬意が綴られたりもするし、冗談めかした箇所が微笑ましくもある。みんなのうた、大河ドラマ、鮫島有美子についての愛に満ちた素直な文章がいい。懐かし〜という言葉が儀礼的で、同調圧力を伴っているというのも面白かった。ところで俺はあまり音楽に感動した経験がないし、固有名詞と旋律を結びつけるのも苦手なので、この本のいい読者ではない。2019/07/06