内容説明
名門・春日野部屋を創設し、大相撲史上、最強力士のひとりに数えられる第27代横綱栃木山守也。横綱昇進から100年を迎えた2018年、自らのことを多くは語らなかった謎多き栃木山の生涯とその相撲人生を、栃木山研究の第一人者が当時の世相に寄り添いながら改めて辿り直す、相撲ファン必読の一冊!
目次
序 栃木山探訪
第1部 赤麻に生まれて(やっと生まれた跡取り息子;言い出したら聞くっちゃねえ;なんであんなに力があったものか)
第2部 天下無双の栃木山(小兵でもきっと無敵になれるはず;無敵に勝って全国区;近代相撲を築き上げ;花のうちにと言うけれど)
第3部 「角誠」栃木山守也(土俵の鬼か栃木山;角界支えし屋台骨)
補遺 栃木山余聞
著者等紹介
板橋雄三郎[イタバシユウザブロウ]
1953年、栃木市生まれ。中央大学卒業後、県立高校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ピオリーヌ
8
平成三十年の刊。同著者による『生誕100年 横綱栃木山守也』が平成四年の刊であり、それから27年、決定版と呼べる内容だという。無論内容は栃木山についてこれでもかと調べ尽くされ、栃木山伝の決定版の名に恥じない出来。栃木山の入門秘話、新婚ながら嫁を残し入門していたことには(妻は別嬪だったという)衝撃を受けた。栃木山の取組映像としては唯一の物とされる大正11年、摂政宮台覧相撲についても言及。この映像は私も平成30年に栃木市で実施された「栃木山展」で実見しており、言葉で言い表せないほど感動した。2021/07/12