内容説明
知られざる田中カツの生涯に迫る。鉱毒事件に奔走する正造を支え、自らも救済活動に力をつくしたカツ…。笑いあり、涙あり、したたかに生きた明治の女たちを活写する。
著者等紹介
渡辺順子［ワタナベジュンコ］
１９４３年６月、神奈川県横須賀市に生まれる。１歳から２０歳まで、岡山県吉備郡大井村で生活する。１９６２年、岡山操山高校卒業。旧姓三宅。結婚後、東京都八王子市に居住。２０１５年２月、八王子市にて没。享年７１歳（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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森猫
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先に読んでいた「葭の堤」では、田中正三夫人カツさんの姿顔が見えませんでした。この小説では、カツさんの生い立ち、歩み、姿顔が、丁寧に描かれいます。波乱の人生を送りながらも、穏やかな心持ちを失わない姿勢、関わる機会の無くなった、「明治の女」の強さを垣間見る事が出来ました。2019/06/30
