内容説明
今日もひとつの命が路上に消えていく。上野、山谷、釜ケ崎、寿。路上生活者の実情とは。全国で1万5000人をはるかに超えたといわれる路上生活者は何を考え、どう生きようとしているのか。その現状を報告するとともに問題解決に向けた対策を提案。社会の病巣に鋭く迫る。
目次
第1章 巡回相談からの報告(私に生きる力をくれた捨て犬ハナ―路上から自立をかけて;三十四年目の路上―67歳の誕生日を迎えて ほか)
第2章 大都市にみる路上生活者の実情―いま何が起きているか(大阪における高齢日雇労働者の実態と対策;横浜とホームレス問題―中福祉事務所からの視界 ほか)
第3章 将来への課題―あとがきにかえて(解雇を規制し、失業者の就労を―大阪・釜ケ崎から;法内外サービスをマネージメントする横浜方式―横浜・寿から ほか)