目次
序詩
李の花
蟻
月夜の牡丹
仙人掌をみて
むぎかり
朝顔
とんぼ
とうもろこし畑にて
落日の頃
昼
名刺
読後
巻末の詩
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
30
詩を読むときにこういう読み方は正しくないかもしれないけれど、暮鳥さんはどんな人だったのだろうと思いをめぐらせながら読んだ。詩から浮かんでくる暮鳥さんは、優しくユーモアがあって、それでいて時々硬派な一面が見えてくる。もしも映像が残っていたなら、どんなふうに喋り、どんなふうに笑ったのか、そんなことを知ることが出来たら面白かったのにと思う。さびしさも感じながらも、優しさと力強さも感じとることのできる詩集です。2014/05/13
nabe2511
7
図書館にて、装丁がとてもきれいだったので、おもわず手に取った一冊。 さくら、ぼたん、もんぐら、蜻蛉、蝉と植物や動物、昆虫に接する優しい言葉が沢山あふれていて、とても読みやすい詩集でした。この詩集で暑い夏に一服の清涼剤をいただきました。 2023/08/21
ビシャカナ
2
自然や風景ののどかな詩、何とも言えないおおらかで、それでいて記憶に残らない詩。気持ちいい詩を読んだ印象だけを残す、何も残さないが言葉に縛られない詩もあるのかもしれない。“もんぐら、もんぐら いい季節になったもんだな 鼹鼠よ”“花はおそろしい ほんとうにおそろしい なんという真劍さであろう だが、またそれは あまりの自ずからさである”“それでいい それでいい それで此の世もうつくしいのだ まあ、どうだい このすばらしい落日は”“路端にたつてゐる石まで しみじみ 撫でてやりたいやうな”2022/10/17
ツキノ
1
タイトルに惹かれて。著者が3度も自殺を図ったと知りびっくり。2009/07/24
Sosseki
0
こどもが出てくる場面に印象的なものが多い。きっとこども好きだったのではないか。若くして亡くなったようだ。2021/05/07