内容説明
だれにも生きる意味がある。役目がある。天才なんていない。みんなふつうなのだ。リンカーンも、ふつうだ。だが、彼は差別を憎んだ。勇敢にたたかって、奴隷を解放した。きみは何をするか。リンカーンがお手本だ。
目次
第１部 労働者エイブ（船出；ケンタッキーの思い出 ほか）
第２部 いなか弁護士（ふしぎな地下鉄；苦闘十五年 ほか）
第３部 最後の勝利（私情を越えて；「失われた演説」 ほか）
第４部 人民の父（大統領就任；戦争はついに始まった ほか）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はふ
16
大統領に就任したリンカーンは、7人のうちの4人の大臣を自身とは他の政党から選んだ。政治を有利に進めるために、7人全員を同じ政党から選ぶ事は、現代の日本でも見られるように、当たり前のことである。しかしリンカーンは、政治は人民のためにあるものであり、平等を保つためには、4対4で公平に話し合うべきだという考えだった。 リンカーンほど、自分を犠牲にしてでも、自分の信念を曲げなかった人物はいないだろう。自分の信念を持つ事は大切だ。自分の信念や、正義、価値観は自分でデザインするものだ。2020/05/14
yomite
4
子ども頃以来、伝記というジャンルが嫌いだった。最初に何に出会うかは子どもにとって大きい。ウン十年も経ってすっかり大人になってしまって、子どものために書かれた伝記を読んでこんなに深い感動に浸るとは思わなかった。2017/07/04
ごー
4
奴隷市場の場面は読むのが辛かった。19世紀にもなってこんなことをやっていたとは。人を物扱いするなんてどうかしている。しかし、私が19世紀の米南部にいたら、その馬鹿馬鹿しさ、残酷さに気づけたかどうか。気づいたとして、何ができたか。やはりリンカーンは偉大である。どうして心の合わないような人と結婚したのか不思議に思うが、妻の「夫を大統領にしたい」という強い欲望がなかったら、リンカーンは大統領にまでならなかったかもしれない。とすると、メアリもまた歴史を作った大事な一人なのである。2016/03/30
ゆりゆり
2
どこをとっても普通でいつづけたリンカーン。それでもあの有名な「人民の、人民による、人民のための政治」という名言は、リンカーンが没してから約160年も経つと言うのに、色褪せるどころか今も変わらず輝き続けている。言葉や行動で人々の魂を大きく揺さぶることが出来る。それが偉人なのでしょう。2021/07/26
Hiroko Matsumoto
1
伝記を読むことは、偉人の生涯をとおして、生き方や考え方を学ぶものだと言うことを痛感した。伝記として素晴らしい作品でした。2014/06/15
