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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やす
29
本書は、日本国憲法が公布された翌年に、文部省が作った中学1年生用の社会科の教科書の復刻版です。中学校で習う公民の用語がわかりやすく説明されていました。特に議院内閣制の説明は、目から鱗が落ちるような話でした。主権在民主義を説明するのに「だれがいちばんえらい」という表現を使っているところもってもわかりやすかったです。70年前の中学校1年生は、難しい内容を勉強していたんだなあ、と改めて思いました。この本は、「日本国憲法」とともに、これからも年に1回は読んでいきたいと思います。2016/05/06
ヨーイチ
25
「日本国憲法」公布の翌年に文部省が作った中学1年用の社会科の教科書。人はだれも差別されずに平等であり、自由であり、幸せに一生を送る権利があると説く「日本国憲法」をわかりやすく説明。実務教科書47年刊の再刊。以上Amazonより。読んだのは青空文庫。文庫検索してたら、作者文部省ってのがあって開けたら本書だった。古い教科書独特の言い回しが懐かしい。当然の如く帝国憲法との違いを特に丁寧に説明している。アメリカとか押し付けなんて記述も当然無し。原点とか理想とか思い出した。青臭いけど。2015/06/26
ヤギ郎
13
日本国憲法公布の翌年(1947年)に文部省(当時)が中学一年用の社会科の教科書として発行した。当時の雰囲気が文章に色濃く残っていて、戦後史をみつめる重要な資料だ。「憲法」と「道徳」の両方を書いていてちょっと不思議な感じ。103条ある憲法を文章化にするとこうなるのかな。ひらがなが多いのは当時の教育レベルを反映しているのかな。2019/09/28
tolucky1962
13
もとは憲法ができたばかりの昭和22年の中学1年生向け教科書。十分わかっているつもりでも、再度の気づきがある。たとえば、政党の章。日独伊がそれぞれ一つの政党だけになったことで戦争になったというくだり。様々な考えをきちんと議論することを、今できているのだろうか。2017/05/03
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
12
文部省が教科書として配布した高校生向け『民主主義』を読んだので、本書も久しぶりに再読。こちらは中学生向けに編まれただけにずいぶん易しく分かりやすく書かれている。現在の視点から見ると当然イマイチなところもあるけれど、若者向けによく編まれていると思う。数年で姿を消したのも象徴的だが、大体その頃がいわゆる逆コースが始まった時期と符合しているようだ。2015/08/11