内容説明
「表礼など」は1968年思潮社刊。著者は48歳でした。本書は装丁を更えて復刊されるものです。
目次
シジミ
子供
表札
くらし
夜毎
旅情
海辺
花
幻の花
島〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
239
石垣りんの第2詩集。オリジナルの初版は1968年思潮社刊。詩集のタイトルにしては、しかも、第1詩集からは9年ぶりの詩集であるにもかかわらず、『表札など』と、なんだかそっけない。第1詩集では『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』と、随分強い主張が込められていたのに。石垣りんさんは、ここに来てテレているのだろうか。収録された詩の中では、表題作と「シジミ」の2篇が一等地を抜くか。この、かくも決然とした詩境。生きていく上での確固たる決意。それでいて、シニカルなユーモアを失うことはない。次いで、気に入りのものを⇒2025/11/30
じんべえざめ
9
美しい言葉たち。石垣りんは、茨木のり子、与謝野晶子の系譜に違いない。日本を代表する女流詩人。詩集を読む際には、お気に入りを2つ選ぶようにしている。たったの2つ。これを自分に課している。が、大変むずかしい。美しい言葉たち。よし、決めた。「銭湯で」「童謡」。ぼくはこの2つの詩を推そう。クスッと笑えるけれど、底知れぬ深さを感じる詩。あえて代表作の「表札」を選ばないところ。それが詩を読む者の意地らしいところでもある。石垣りんの紡ぐ言葉は生き様だ。彼女は生き様で書いている。さあ皆さんはどの詩とどの詩を推しましたか?2020/05/17
綿
8
「鬼の食事」「唱歌」「童謡」が特に心に残った。グッと喉の奥が閉まってしまう。好き、というのははばかられる内容ばかりですが。2018/03/03
gecko
7
石垣りんの第2詩集。印象に残ったのは季節に関する2作品。一方には、季節は循環するようでいて、「去年の秋」はもうずっと「遠く」「先」へ行ってしまっているのだというイメージ(「旅情」)があり、他方には、大人になるにつれて目の前に展開する季節は「ひとつ」ではなくなり、かつて過ごした同じ季節が幾重にもかさなって幻視されるという感覚がある(「幻の花」)。「今年の菊」を、「去年の菊」「おととしの菊」「十年前の菊」が連れ去っていく――。「表札」「くらし」ほか、抜きさしならない表現に刺される作品群。1968年刊。2020/08/19
ミッチ
7
りんさんの名前の如く、凛とした美しい言葉はまさに人としていかにいくべきを考えるさせてくれる。茨木のり子さんも絶賛の「表札」は素晴らしい。2018/04/15
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