内容説明
文字の読み書きを知らずに、戦前戦後を生き抜いた広子の、夜間中学との出会い…「学び・生きる」喜びをかみしめる一方、終戦後の大惨事「せきれい丸」沈没の原因とその後をたどり、積年の願いの慰霊を果たす。―読み手の胸に深く迫る、80歳の「広子」の素直な心模様と真撃なまなざし、瑞々しい感性とバイタリティ。
目次
第1章 夜間中学生(六十九歳の新入生;再入学)
第2章 日本で生きて(父を追って母と;十八歳の結婚 ほか)
第3章 知るすべもなく五十四年の歳月(夢に現れる義母と義弟;明石大橋開通の日 ほか)
第4章 やっと終わるか戦後(慰霊碑の前で;遭難者名簿に ほか)
第5章 怒りの言葉「無学は罪」(遠かった道;命の限り学び続けて)
-
- 和書
- 安全水泳 (第2版)