内容説明
写楽の版画制作に阿波徳島藩の御用絵師たちが携わっていた?!矢野栄教典博の角力終止之図と相撲絵の相似から東洲斎写楽の正体暴く。寛政五年の讃岐藍の売り出し。それは阿波徳島藩にとって死活問題であった。藩を揺るがす危機に際して、元藩主・蜂須賀重喜はまさに奇想天外な妙策を打ち出した。それは写楽版画によるPR作戦だった。
目次
写楽は阿波藩絵師グループ―写楽画出版が阿波蜂須賀家を震撼させた
相撲絵巻
写楽風の栄教の絵見つかる
文部省国立資料館
お時の方の手文庫
元藩主・蜂須賀重喜
江戸時代の絵に写楽の印
江戸時代の画稿大量に見つかる
日本最古の解剖図
行灯と墓の底に写楽〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
2
約八年ぶりの再読。阿波藍の販促用に前藩主蜂須賀重喜公が企画を立て、阿波藩のお抱え絵師が下絵を描き、印刷所として蔦屋重三郎に発注をかけたとする阿波藩キャンペーン説。『阿淡年表秘録』や『藩法集』などの阿波藩史料を駆使して展開する考証が圧巻でして、年表上の出来事をなんでもかんでも写楽出版に結びつけてしまうのはいかがなものかと思いつつ、寛政六年~八年頃の阿波藩に不穏な気配が漂っていたのはどうやら確かなよう。地元の旧家を訪ねて歩き、写楽の痕跡を探しまわった日々を振り返る前半との温度差がスゴいんであります。2023/04/23
紫
0
東洲斎写楽の謎解き本であります。これは意外な掘り出し物。寛政年間の阿波藩の藩政事情と周辺史料からパズルのように構築された写楽の裏事情。同時代の史料に「八丁堀在住」「阿波藩士」とある以上、たとえ名指しされた斎藤十郎兵衛ではないにしても、阿波藩と写楽の間に何らかの関わりがあるというのは当たり前の発想で、写楽別人説が盛んに論じられながら、どうして阿波藩の検証がずっと手つかずにされてきたのか首を捻らされます。当時の阿波藩が置かれていた状況に阿波藩お抱えの絵師たちについても詳しく調べられており、興味深い。星4つ。2015/01/22
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