内容説明
満ちたりたものであった筈の二宮の生活から伊豆山の海沿いへと著者を突き動かしたものは、ある種の激しさ、あるいは厳しさに相違ないと思われる。本文の『残り香』では「初めから図々しくも屈託なく孤独をきめこんでいる」と自分を突き放す時、そこに羨望すべきすがすがしさを覚えるのである。おだやかな筆致で著者の折々を綴る珠玉の随筆集。
目次
第1部 二宮の町で(艶;独りの食卓;ちりめんゆかた;狐のだんぶくろ;「住吉に…」 ほか)
第2部 伊豆山の海(山から海へ(Nライフケア・マンションに)
夏の月・冬の月
霧に包まれて
稲村
山茱萸 ほか)
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