内容説明
鬼気迫る妖しい話。“永遠のエンターテインメント作家”橘外男名作コレクション摩詞不思議、多彩な作品世界への招待シリーズ第6弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Steppenwolf
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本書は殆ど手に入らない状態で出版社から直接購入した。現代の作家と異なり文字でしっかりとページが埋まっている。この作家は,筑摩文庫を読んで始めて知った。本書には時代物や海外を舞台にする怪談を収めている。その中で帰らぬ子というのがエッセイとも言うべきもので涙を誘うような内容である。海外(欧州など)に出たこともない人がその想像力で書いたというのは素晴らしい。棺前結婚も感動ものであった。忘れられたような扱いとなっているのが残念である。なんらかの形で橘外男の作品を読めるようにしていただきたいものである。2008/12/31