目次
第1章 聖書と人間(聖書の人間理解;新約聖書のなかの差別と共生)
第2章 思索と信仰(神との絆・隣人との絆―孤独の闇から愛し愛される喜びへ;“寂しさ”からの開放を考える―キリスト中心の人間論に視点を移して ほか)
第3章 人間観と社会(人間の成長と文化―子どもの社会化の観点から;慈善から互恵へ―吉利支丹の医療事業を中心に ほか)
第4章 人間論の歴史的展開(中世における人間論について―修道院を中心に;近代ヨーロッパ文学の人間観)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
2
この一冊でキリスト教の人間観がスッキリとした形とまではいかないものの、おぼろげに理解することは出来た。また、大学の初学年生向けのテキストと言うこともあって、丁寧な、特にユダヤやキリスト教の歴史に関する解説などは、私のような素人にとっても、貴重な基礎知識として役立った。やはり、キリスト教をベースとした人間論とは、神と人間の関係性を論じることになるというこは当然かもしれない。その中で、人間が神の被造物であり、絶対的な主従関係に盲目的に従うものというよりも、主体性を持った人間が、神との相互関係を築く。→(2)2017/09/20