内容説明
本書は歴史資料と文学作品を照合し、社会学や精神分析の観点から、科挙試験によってつくり出された社会環境(価値体系)と、そのような社会環境から生み出された女性像との関係を明らかにし、そして科挙制度によって条件付けられた書生の精神世界を解明していく。
目次
第1章 母と子(エディプスコンプレックスと科挙;母と子の格闘 ほか)
第2章 科挙試験と妓女(受験生と妓女;「李娃伝」とその引き写しを支える王朝生活の実態 ほか)
第3章 科挙と婚姻(科挙より生じた婚姻慣習;妻と科挙 ほか)
第4章 女性の怨念から一夫多妻への礼賛(裏切られた女性からの復讐;受験の大衆化とそのマイナス影響 ほか)
第5章 女の出番(女状元の生成;心からの号泣 ほか)
著者等紹介
高峰[カオフォン]
1953年生まれ。1983年来日。名古屋大学大学院教育学研究科博士課程を経て現在中国文化・文学などの講義を担当しながら独自の視点で中国文化を研究
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