内容説明
世界的ベストセラー作家、ジェフリー・ディーヴァーが選んだ、クラーク・ハワード、アリス・マンロー、ジョイス・キャロル・オーツ、マイクル・コナリー…。世界最高レベルのミステリ20編を収録。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
1950年生まれ。ミステリ作家。デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリーで映画化された『ボーン・コレクター』が大ヒット。以後ヒット作品を多数発表している。短編小説の名手としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
3
20の短篇が収録。どれも水準以上でお腹いっぱいの読み応え。一通の手紙がじわじわと語る怖さ、オーツ「愛する夫へ」、老婦人と犯罪者の息詰まる駆け引き、マンロー「フリーラジカル」が印象的だった。2011/02/13
キヨ
2
どれも面白かったが、特に「二千ボルト」「愛する夫へ」「水晶玉」がお気に入り。「愛する夫へ」は、追い詰められた妻の手紙からにじみ出る狂気といい、ラストの締めといい最高です…ゾクゾクする。2014/05/08
チャンドラー
1
「狂熱のマニラ」マニラの最貧困地区トンドのスモーキーマウンテンは有名だ。廃棄物の山から出るガスが自然発火して燻り続ける街の暗い実態を感じずにはいられない。本編は実際に現地で体験したという著者から強いのメッセージだ。「二千ボルト」客、ダイナーの店員、刑務所員、そして死刑囚の四人の視点が描かれ、静かに幕が下りる。簡潔ながらそれぞれの心情が伝わってくる。「Gメン」60年代アメリカ。ケネディ暗殺事件後の警察、政界の内情がフィクションであるのにリアリティがある。この短編集の陰惨な事件と生々しさに少々気が滅入った。2020/07/14
たっきー
1
ノーベル文学賞受賞者、アリス・マンローの作品が入っているので読んでみました。最後にひねりが効いてます。2013/10/21
カワセミ440
1
ジェフリー・ディーバーが選んだ20篇のミステリ。いろんな意味で面白いけど、訳がちょっと硬く読むのに手間取りました。海外の作品はなかなかその風俗や習慣に馴染みが無いから、ちょっと意味不明なところや、説明してるんだろうけどちょっと通じないところとかあって(私には、ですが)戻って読み直したり。宗教観もやっぱり全く違うようだしね。20作品の中では『水晶玉』かな?『二千ボルト』も良かった。『かわいいパラサイト』はちょっと切ないかな。海外の(アメリカの)小説は日本人のお話とは発想が違うのでそれはそれで面白いと思う。2012/02/29