内容説明
一筋縄ではいかない友人たちの間でもまれながら、一応ふつうの女子高生をやっていた椎名憧子。だがある日、苦闘の果てに文学新人賞に応募。…そして運命の電話が鳴った。怒濤の変転を遂げる日常のなかで、少女はなにを言い、なにを行なったか!華麗なるネオ・ビルドゥングス・ロマン。世界最速の自伝小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
14
なんとも形容し難い雰囲気でした。 十代の頃の頭の中で繰り広げる言葉をひたすら綴ったという感じでしょうか。2012/06/09
真竹
3
何度目かの再読。第1章が春休み明けの4月から始まっているからか、春になると読みたくなる。90年代はじめ、全国屈指の進学校に集う女子高生たちの日常と、在学中に史上最年少で文学賞を受賞した主人公の非日常。ハイスペックながらちゃんと楽しそうで、ちゃんと悩んでもいて、自分の高校時代を思い出して懐かしくなる。2016/04/24
朱夏
3
うん、ハイスペックな女子高生ってやっぱりこんな感じよね。2009/01/09
sakamoto
2
【人にプレゼントしようかと思って再読】 ユニークな友人たちとのユーモアのある会話や、当時史上最年少で文学賞を受賞した作者が投稿した際のやってやった感やすこしの劣等感が、そのまま、そこに、すんなりと体に入るように、紡がれている作者の自伝小説である。 言葉を尽くして説明できない、曖昧な感情や空気を、女子特有の繊細さと好意とそれに伴う妬ましさとが、どろどろした感じではなく、きれいなまま、で描かれている。 特に、好意があるから妬ましいのだ、という表現は、胸にすっと入ると同時に鈍い痛みを引き起こす。 2021/03/08
天城春香
2
普通っぽく書いてるけどエリートの集まりじゃないですか。2011/08/19
-
- 和書
- 樹木画テスト