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100歳の美しい脳―アルツハイマー病解明に手をさしのべた修道女たち

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887243651
  • NDC分類 491.358
  • Cコード C0098

内容説明

678人の修道女の人生と脳を対象に、老化を多角的に研究する―。1986年にはじまり現在も進行中の「ナン・スタディ」はアルツハイマー病研究に多くの成果をもたらした。若年期のすごし方が老年期にどう影響するのか、アルツハイマー病の発病と発症の不一致の原因、さまざまな老化を防止する要素。このかつてない研究に、修道女たちは喜んで協力と献脳を申しでた。献身的で温かな“ファミリー”とともにすごす修道女の充実した日常が、単なる長生きではない「高齢という生き方」を問いなおす。最後まで充実したよりよい人生を歩むための、示唆にとんだ報告。

目次

別世界
グッドカウンセル・ヒルへの道
最後の修道女
灰色の脳細胞
すばらしい贈り物
二人の修道女の物語
驚くばかりの脳のすがた
言葉とともに
家族の絆
ものごとの本質
われらの日々の糧
感謝の思い
100年マラソン

著者等紹介

スノウドン,デヴィッド[スノウドン,デヴィッド][Snowdon,David]
ミネソタ大学にて疫学の博士号を取得。1986年に「ナン・スタディ」の予備研究に着手、1990年にケンタッキー大学メディカルセンター内サンダーズ=ブラウン・エイジング・センターに移り、「ナン・スタディ」を本格的に開始。言語能力とアルツハイマー病との関係について初めて論及するなど、多くの成果を発表し、アルツハイマー病研究における第一人者として常に注目をあびている。ケンタッキー大学神経学教授

藤井留美[フジイルミ]
上智大学外国語学部卒。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

68
アルツハイマー型認知症の病理を知るには、18年前に書かれた本作よりも相応しい書物が多々あろうが、若い研究者がライフワークを見つけた時の高揚感や対象者への敬意、さらに修道女たちの生き様を通して知る健やかな老いの姿等、読んでいてワクワクした。 2019/06/01

ネギっ子gen

56
【アルツハイマー病の秘密を探るのに、生活が細かく管理され詳細な記録が残されているので、修道女は疫学研究者にとって理想的な調査対象者だ】678人の修道女が協力したアルツハイマー研究「ナン・スタディ」。最後まで充実したよりよい人生を歩むための、示唆に富む報告。原書は2001年刊。翻訳(普及版)は2018年刊。<何歳になって、またどんな健康状態の時でも、修道女の生活は祈りと信仰が柱になっている。信仰心や社会的支援といった要因は数値では表せないが、そうした影響を抜きにしてナン・スタディを語ることはできない>と。⇒2024/08/07

たまきら

37
読み友さんの感想を読んで。まず呆然としたのは、1986年から修道女を対象とした認知症研究が、彼女たちの脳の献体を含んでいるところでした。与え続ける無私の精神ってここまでいけるんだ…。でも、そういえば七高の生物部にあった人骨の全体標本はドイツの修道女だったって言ってたなあ。研究部分より、学者と修道女が培った友情と信頼の関係に胸が熱くなりました。著者は信仰心とコミュニティを科学的に検証できない要因として挙げており、(そこが知りたいんだよな)と思った自分です。 2024/09/16

ごへいもち

36
参加した講演で知った(講演自体はイマイチ)。とても良い本だった。訳者が書いているように研究成果としても素晴らしいけれど、シスターたちの生き方が魅力的なので修道院に入ることを思わず検討してしまいそうに(*´Д`*)。以下健康な生活のために。言葉を使いこなす、食事の時の会話、葉物、ポジティブな考え、トマト。2018/05/27

紫羊

31
この本、刊行当時、買おうか買うまいか迷っているうちに絶版になってしまったのでした。大井玄さんの本で刺激され、どうしても読みたくなり、古書を入手しました。結果は「読んで正解」でした。研究そのものが興味深いのはもちろんですが、研究に協力した修道女たちの生き方、老い方、そして去り方に感じ入りました。2016/05/21

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