内容説明
意思力―それは運命を動かす力。理屈では説明のつかないことでも、誰も本気にしてはくれないことでも、信じさえすれば、叶えられる。それは特別なことではない。心の壁を取り払い、そっと耳を澄ませば、誰にでも聞こえるメッセージ。最愛の妻を失った男ジョー。拭いきれない喪失感の中、彼は不思議な出来事に遭遇する。そして妻のメッセージは彼を旅へといざなう。頑なに自らの意思と妻への愛を貫くひとりの男を通して描く、信じることの大切さを綴る胸をうつ魂の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
0
ハリウッド映画になった脚本を小説化。デヴィッド・セルツァーの同じような作品の「オーメン」を読んでみたら面白かったので、この小説を読んでみた。230ページですぐ読める分量。奥さんを亡くした医者が奥さんの霊に導かれて、謎を解き明かしていくという話です。意外とERの医師という設定が無理がなく、科学とオカルトが違和感なく繋がっている気がします。余計な事をしていないということなのかもしれないのですが、王道のオカルト小説に見えます。「オーメン」は教養的でしたが、この作品も医学と文化人類学にちょっとその毛がある作品。2013/05/11