内容説明
休暇で湖畔のキャンプ場にやってきた青年。キャンプ場の使用料とひきかえにペンキ塗りを引き受ける。そろそろアジア旅行に出発しようと思いつつも、なぜか次々に新たな仕事を引き受けてしまう。そうこうするうちにパブ対抗のダーツ選手に選ばれたり、気になる女の子ができたりと、村の生活になじみはじめたある日、予想外の出来事に巻き込まれ…。強持てする地主、大人びた少女、ボール紙製の王冠をかぶりつづける男、ダーツの腕前が抜群なバーテンダー、よそ者に冷たい商店主、仕事中毒の老人、いつも遅れる牛乳配達人といった個性的な人々がつどう村の日常に入りこんだ青年が、その異質な空気に巻き込まれていく。前作でトマス・ピンチョンの絶賛を受けた気鋭の著者によるブラックな笑いがこみあげる異色作。
著者等紹介
ミルズ,マグナス[ミルズ,マグナス][Mills,Magnus]
1954年イギリス生まれ。11歳のときに進級選別試験に落第。イギリスやオーストラリアでさまざまな職を転々としたのち、ロンドンのバス運転手をしていた1998年に『フェンス』(DHC)を発表し、絶賛を受ける。デビュー後もバス運転手を続け、その後郵便配達人に転職するといった異色の経歴でも注目を集める。現在は執筆に専念し妻とともにロンドンに住む
風間賢二[カザマケンジ]
1953年生まれ。武蔵大学人文学部卒。ポストモダン小説、怪奇幻想文学の翻訳、紹介を中心に活動。『ホラー小説大全』(角川書店)で第51回日本推理作家協会賞評論部門受賞
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感想・レビュー
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