イースターエッグに降る雪

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  • サイズ B6判/ページ数 427p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887242876
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

因習が支配し、民話が生きる、雪の降る過酷な村。力強く生きる母親に反発して、イラーナは15歳で村を出た。男達を狂わす美貌の少女、囚われの少女をあやつる産婆、次々と夫を死にいたらしめる女流画家。行く先々で出会う女性達に、イラーナは未知の力と世界を見る。イラーナがついに出会ったのは、何度死んでも生き返る青年だった。その旅芸人のシュミュエルと二人で、黄金の国アメリカへと海を渡る。やがて双児の兄弟が生まれ、娘が生まれる。娘は力強く生きる母親に反発しはじめ…。女たちの人生をたどる、不思議な味わいの物語。

著者等紹介

バドニッツ,ジュディ[バドニッツ,ジュディ][Budnitz,Judy]
ハーバード大学卒業。ニューヨーク大学で創作の修士号を取得。他に短編集1冊。処女長編小説である『イースターエッグに降る雪』でオレンジ賞最終候補となるなど、期待の新人作家のひとり。マンハッタン在住

木村ふみえ[キムラフミエ]
上智大学文学部英文科卒業。教員のかたわら翻訳に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すけきよ

10
自分の中で、マジックリアリズムの定義付けがようやく出来ました(勘違いの可能性大)。見ること≠見たいこと、語り=騙りの物語でもあり、多様な現実の中から、どれを選ぶかは観察者の認識しだい。ここにかかってくるのがマジックリアリズム的手法。語られる現実離れした状況は、本当に見たことなのか、それとも心象風景なのか。最初は幻想味全開だけど、それが薄まっていくことによって、時代と世代が移り変わっていくことがわかる。しかし、その魔法は歪んだり、形を変えながらも受け継がれていく。2009/01/22

まゆぼー

2
気持ち悪くておもしろかった。清掃車のくだりとか邪悪でぞくぞくした。カバーデザインのほっこり感が、あまりにもイメージを歪曲しているような……。新潮社クレスト・ブックスだったらよかったのに(すごい勝手ですみません)。2012/05/21

ねんごろ

0
ジュディさんらしい気持ち悪さはある。長篇は初めて読んだけど、個人的には短編の方が好き。この人もっと知名度上がって欲しいなぁ。2016/10/13

夏みかん

0
読み始めた時はマトリョーシカの表紙は可愛すぎる気がしたんだけど、終わりに近づくにつれて納得。子供は親を選べない、とか、運命(や遺伝)からは逃れられない、とか、息が詰まるような気持ちになりながらも、リアルと幻想が奇妙に混じり合う(悪夢のような)世界に魅かれて、一気に読んでしまった。2020/07/25

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