目次
序章 社会における時間
1章 古典的近代の時間
2章 労働の変化と時間
3章 個人の時間
4章 社会の時間
5章 仮想空間と人工知能の時間
終章 時間の機能のゆくえ
著者等紹介
伊藤美登里[イトウミドリ]
1965年山口県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科単位取得後退学。博士(文学)。現在:大妻女子大学人間関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
6
古代から現在まで、社会での時間のとらえ方、個人にとっての時間に対する感覚がどのように、なぜ変化したか、これからどのように変化する過程にあるのかを考察している。古代の円環的とらえ方からキリスト教の普及とともに終末に向かう直線的な時間が優勢となる。時計で時間を刻むようになると全員が同じ時間の流れを共有できるようになる。労働の時間を区別し労働時間に対する対価がきまるなど、技術・環境・制度により時間の扱いが変わる。デジタル、AI、仮想空間により、これからどのように時間が変化するか。著者の考察を元に考えてみたい。2025/03/22