内容説明
ドナルド・E・ウェストレイクが選んだ、ジェフリー・ディーヴァー、デニス・レヘイン…。世界の最高レベルのミステリ20編。
著者等紹介
ウェストレイク,ドナルド・E.[ウェストレイク,ドナルドE.][Westlake,Donald E.]
作家。ドートマンダー・シリーズの他、ヒット作多数
ペンズラー,オットー[ペンズラー,オットー][Penzler,Otto]
ミステリ関連書の専門出版社をおこした実業家、評論家、作家
池上冬樹[イケガミフユキ]
文芸評論家。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
14
傑作選の名にふさわしく、それぞれ雰囲気もテーマも違うけれど〝ミステリ〟と呼ぶにふさわしい人間心理が交錯するさまを巧みに描いた短編ばかりで、厚い一冊を一気読みしてしまいました。ラストの意味に気づいて息をのむダマート「モーテル66」ディーヴァー「トライアングル」リー「ICU」、この話がどう展開していくのかと目が離せないフランクリン「研磨粒」ジラーディ「アバ・シドの転落」などが印象に残りましたが、やはりレへイン「犬を撃つ」がいちばん……(溜息)。レへインをちゃんと読もうという気になりました。2019/09/14
bapaksejahtera
11
様々な出版物に掲載された短編作品から選ばれた20作品。二段組で700頁もあって読むのに時間がかかった。10数頁の物から100頁を超える作品まであって多様な候補の中から選んだ事がわかる。今回の最終選者はウェストレイク。ぼかし過ぎだったりドギツいエンディングがある。気に入らぬ素材作品が交じるのは仕方がないが、かなり変わった品揃えだ。気に入ったのはJディーヴァーの「トライアングル」、Rジラーディの「アバ・シドの転落」。ダッドマン「アニーの夢」、ファルコ「平和の道具」も良い。結果的にはかなりオトクな本ではあった。2022/04/10