ボクシングの文化史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 570,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784887217867
  • NDC分類 788.3
  • Cコード C0022

内容説明

「どういうわけか、われわれはボクサーたちに、たんなるボクサーである以上のことを望んでいる」。拳で殴り合う原始的な闘いは、常に社会の渦に翻弄され、複雑な要素を孕むスポーツへと発展した。その競闘の数々は、上流階級と下層階級、イギリスとアメリカ、白人と黒人といった対立関係を背負わされ、そこに民衆は夢を、表現者たちは思想や美学を求め続けてきたのである。約150点の図版を交えつつ、ホメロス、バイロン、ジョイス、ヘミングウェイらの文学作品や、映画、ラジオ、テレビ、雑誌など多くのメディアに現れる形象の深い森に分け入り、多方面の領域を縦横無尽に冒険するカルチュラル・スタディーズの手法によって「拳闘」の本然を浮き彫りにする。

目次

1 古代ギリシアのボクシング黄金時代
2 イギリスのボクシング黄金時代
3 ピュジリズムとスタイル
4 「正しい意味における拳闘」
5 「ひとつの立派な職業として」
6 新たな希望
7 未来のスポーツ
8 われを救いたまえジャック・デンプシー、われを救いたまえジョー・ルイスよ
9 最盛期の王者と『レイジング・ブル』

著者等紹介

ボディ,カシア[ボディ,カシア][Boddy,Kasia]
ケンブリッジ大学Ph.D.。ロンドン大学の他、ダンディー大学、ヨーク大学で、メディア論、文化論、現代英米文学の教鞭を執り、『デイリー・テレグラフ』紙への寄稿など、著述家としても活動

稲垣正浩[イナガキマサヒロ]
21世紀スポーツ文化研究所主幹研究員。神戸市外国語大学客員教授。前スポーツ史学会会長

松浪稔[マツナミミノル]
東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科准教授。博士(体育科学)。フィリピン国立レイテ師範大学講師(青年海外協力隊)、福岡女子大学助教授を経て現職。スポーツ史学会理事。日本スポーツ人類学会監事

月嶋紘之[ツキシマヒロユキ]
神戸市外国語大学非常勤講師(兼任)。同大学英米語学科卒業。日本体育大学大学院博士前期課程修了。体育学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun'ichiro AKIKUSA

1
労作かつ労翻訳。翻訳に癖がある。とはいえ話題にならなすぎでかわいそう。2016/11/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4536688
  • ご注意事項

最近チェックした商品