内容説明
R・ドーキンスの口上を序奏とし、I・スチュアートが数の秘密を、P・ウォードが進化の古層を描き出す。各界きっての専門家8人が物語る、詩趣に満ちた理系小史集。全頁フルカラー、図版約350点、コラム約70本。
目次
第1章 混沌と秩序―数学
第2章 エネルギーと運動―物理学
第3章 空間と時間―天文学
第4章 物質の性質―化学
第5章 ダイナミックな地球―地球科学
第6章 生命の鼓動―生物学
著者等紹介
グリビン,ジョン[グリビン,ジョン][Gribbin,John]
サセックス大学で天文学の客員フェローを務める。80冊以上のノンフィクション書籍のほか、SF小説も数冊著す
斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白義
3
「現代のあなたはアリストテレスの個人教師になれるだろう」という序文が魅力的。科学の意義と進歩の歴史を信頼していて読んでいて気持ちいい。意外にも一番苦手な数学の章が、最も読みやすく、興味深く読めた。ゼロの誕生やデカルトによる幾何学と代数学の融合など、文化としての数学史を意識し数式を廃した啓蒙書風の書き方だったからか。他の章も物理、天文、地球とどれも面白いが半端に知ってるつもりの内容が多く、この分量では詰め込みすぎの気もあったのでやや息切れ。ビジュアル豊富でカラフルなのはよかった2013/04/17