内容説明
大きな変動の中を生き続けながら、社会を維持・発展させるために、現在も自らを柔軟に変化させているアメリカ・インディアン―本書は、彼らの社会がヨーロッパ文化とのコンタクトによって変容してゆく過程を努めて公正にすくいあげ、総合的な歴史の描写を試みる。
目次
第1章 1942年以前のアメリカ
第2章 1492~1600年
第3章 1600~1700年
第4章 1700~1800年
第5章 1800~1900年
第6章 1900年から今日まで
著者等紹介
オブライエン,グレッグ[オブライエン,グレッグ][O’Brien,Greg]
ノースカロライナ大学歴史学科准教授。専門は、独立戦争および建国初期のアメリカ大陸史、アメリカ・インディアン史、南米大陸の環境史。近年は、チョクトー族に関する研究に力を注いでいる
阿部珠理[アベジュリ]
福岡市生まれ。立教大学社会学部卒業後、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校大学院修了。博士(比較文明学)。UCLA大学院助手、香蘭女子短期大学助教授をへて現在立教大学社会学部教授、同大学アメリカ研究所所長。専門はアメリカ先住民研究。毎年、サウスダコタ州、ラコタ・スー族の保留地でフィールドワークを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のんぴろ
0
「イーグルに訊け」を読んで、インディアンのことを知りたくなり、手に取った一冊。 全く関心のなかった分野だったが、コロンブスがカリブ海にやってきた1492年以降の500年の歴史の中が記述。豆、トウモロコシ、ジャガイモ、南瓜、トマトなど、インディアンが育ててきたものがヨーロッパに広がったこと等、全く知らなかった。部族間の争い、疫病、合衆国からの搾取。三万年前から暮らしていたと言われるのに。正しさを主張することに意味はない気がする。こういった過去の上に自分達の生活があるのだと思う。2015/08/17
faqa
0
面白かったけど民族学や人類学という視点ではとても浅いです。インディアン贔屓の人が(著者もインディアンなんだろうけどよく覚えてない)インディアンはとにかく虐められたよと言う話に終始、それ以上でも以下でもありません。インディアン部族だって戦争も食人も拷問もポトラッチも一通りやってたし、部族間で絶滅させ合って来たところに白人が加わっただけで彼らだって立派に加害者なのです。2024/05/27
てり
0
多くの図と写真で見て読むインディアンの歴史。記述も結構細かいが、その分ちょっと読みにくいかも。でも満足。2022/05/15
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