アマゾン―民族・征服・環境の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 519p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784887217720
  • NDC分類 262
  • Cコード C0022

内容説明

黄金郷を求める人々、啓蒙時代の博物探検、狂乱のゴム・ブーム、考古学調査、道路の建設と大規模な土地開発…世界最大の密林を流れる世界最大の川で、今、何が起きているのか?ヨーロッパ人の「侵入」以来五〇〇年の道行きを、長年のフィールド・ワークによって得た著者自身の知見と、膨大な文献を駆使して鮮烈に描く。

目次

第1章 見知らぬ者たちの到来
第2章 無政府状態のアマゾン川
第3章 無人の川
第4章 先住民指導官制度から民衆反乱へ
第5章 博物学者の楽園
第6章 ゴム・ブーム
第7章 ゴムの暗黒面
第8章 探検家と先住民
第9章 考古学者による初期住民の発見
第10章 飛行機、チェーン・ソー、そしてブルドーザー
第11章 世界最大の密林における世界最大の川

著者等紹介

ヘミング,ジョン[ヘミング,ジョン][Hemming,John]
歴史学者、探検家、環境保護活動家。カナダ生まれ。イギリスのイートン校からオックスフォード大学へ進学し、歴史学を専攻する。オックスフォード大学文学博士。英国地理学協会理事長(1975~1996)。アマゾン環境調査組織代表など環境問題に広く関わる。1998年にブラジルの勲章「南十字星」を授与される

国本伊代[クニモトイヨ]
中央大学名誉教授。テキサス大学歴史学博士。東京大学学術博士。ラテンアメリカ近現代史専攻

国本和孝[クニモトカズタカ]
経済学者。イエール大学経済学博士。国際経済学専攻。ラテン・アメリカ政経学会、日本ラテンアメリカ学会、大洋州経済学会、日本国際経済学会の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

5
13-124 赤61 ★5  貴重本 ☆500年前突如 河口に スペイン船侵入アマゾン…南アメリカ…そして、地球の悲劇が始まった… 奴隷狩り 強欲開発の連鎖 世界最大の川・アマゾンで今、何が起きているのか。大航海時代に発見された先住民とヨーロッパ人との酷薄な関わりから、近代化と産業化が自然に与え続けている影響を語り、21世紀の世界の行く先を明示する。                         2010/07/23

塩崎ツトム

3
アマゾン開発史のどす黒い面を、ナチュラリストとしての著者の視点からあますことなく語る。コンラッドの「闇の奥」の描写が甘ったるく感じるような、ゴム商人の残虐極まる所業と、その対比とも言える、良心を持った人類学者・博物学者たちの今日にまでつながる活躍とを書いていて、月並みだけどバルガス=リョサ「緑の家」の時のような、衝撃的な読後感を味わった。2014/07/17

100名山

1
ペルーの標高5,250メートルの水源から流れはじめ、アンデス山脈の堆積物でできたマラジョ島を大西洋の河口持つ、全長7,483キロメートルの世界最大のアマゾン川を軸に、白人が現れた500年前から現在に至る侵略と開拓と破壊の歴史です。 我々日本人にそっくりな先住民が消滅していく様が描かれます。 搾取の本質を知り、ポルトガル人やスペイン人の固有の残虐性ではないことを知ります。 所々に著者の感想が(  )でささやかれます。結構笑いを誘います。 2013/03/01

tama_lion

1
先住民への残虐行為の数々は読んでてつらい。特に6章「ゴムの暗黒面」は凄惨。横断道路以降、搾取の対象は森林そのものに。それでも世界最大の原生自然地域でいまだ未接触民が見つかるアマゾン、どんだけ懐が深いんだ!2011/07/02

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