ナチスの女たち―第三帝国への飛翔

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887217621
  • NDC分類 283.4
  • Cコード C0022

内容説明

ナチス・ドイツが勢力を拡大していった時代、“総統”を崇拝し、心身を捧げた数多くの女性がいた。同時に彼女たちは夫や家族を想い、自らの人生を必死に生きた。ゲシュタポ長官夫人リナ、英国貴族のナチ少女ユニティ・ミトフォード、ワーグナー家の女主人ウィニフレッド、勇敢な女性機長ハンナ・ライチュ、連続幼児誘拐魔カロリーネ・ラシャーなど、特異な時代に翻弄された女性たちの生涯が見事な筆致で描かれる。

目次

第1章 ゲルダ・ボルマン―一夫一婦制の代わりに一夫多妻制 総統秘書、党官房長マルティン・ボルマンの妻
第2章 リナ・ハイドリヒ―「戦争犯罪人の傍らで」 警察長官ラインハルト・ハイドリヒ夫人
第3章 ユニティ・ヴァルキリー・ミトフォード―ヒトラーのイギリスのワルキューレ ナチスに憧れた英国貴族出身の大型美人
第4章 ハンナ・ライチュ―彼女は第三帝国のために飛んだ 飛行に命をかけた小柄で勇敢な世界初の女性機長
第5章 ウィニフレッド・ワーグナー―ヴォルフとウィニー ヒトラーと生涯の友情を結んだワーグナー家の女主人
第6章 カロリーネ・ラシャー―「総統」のための子供たち 野心的な医師の妻にして狂気の連続幼児誘拐魔

著者等紹介

ジークムント,アンナ・マリア[ジークムント,アンナマリア][Sigmund,Anna Maria]
オーストリアのニーダーエスターライヒ州に生まれる。ギムナジウム卒業後、ウィーンの小学校教員養成所にて教員資格取得。教職のかたわらウィーン大学で歴史と美術史を専攻する。1982年、中世史のテーマで博士学位取得。その後、フリーの学術ジャーナリストとして活躍

西上潔[ニシガミキヨシ]
1955年、東京生まれ。1980年、中央大学文学部哲学科卒業。プログラマーとして民間企業勤務。1983‐1992年、ドイツ留学。フライブルク大学(アルベルト・ルートヴィッヒ大学)にて哲学、ドイツ文学、言語学専攻。1992年、フライブルク大学哲学科博士課程修了。哲学博士学位取得。現在、流通経済大学、戸板女子短期大学にて兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

24
ジョ―・ウォルトンのファージング三部作は、第二次大戦中にイギリスがヒトラー率いるドイツと単独講和してファシズム国家の道を歩む歴史改変小説だ。しかし当時のイギリスでは、ファシズムに傾倒している人々が少なからずいた。彼女もそのひとりだ。ユニティ・ヴァルキリー・ミトフォード。彼女の他にも、現代の感覚からすれば到底受け入れられない行動を取る女性達が登場する。「愚かだ」と断じて終わるのは簡単だがそれでは充分ではない。愚かな行動に向かわせたものは何だったのかを自分なりに理解した上で、「歴史の教訓」を得るべき。 2015/11/28

くさてる

22
ナチスに関わった女性たちの肖像を描いた一冊。ボルマン夫人や天才パイロット、ライチュなど有名人もいるが、意外なところでワーグナー夫人や、無名といってもいい幼児誘拐犯まで、さまざまな女性が取り上げられている。そのほとんどがヒトラーに心酔し、そのことを戦後に至っても恥じていないという事実。その人物の人生のひだに触れるように、丁寧に書かれているからこそ、その事実が重い。興味深かったです。2020/08/14

ゆずこまめ

5
こういう女性達は当時特殊だったのか、それともありふれていたのか。 考えながら読んだが、結局よくわからず。 ナチズムそのものではなく勇壮なナチスの外見に惹かれただけのユニティなんて特に、こういう若者たくさんいそうだとは思った。2019/01/15

ルナティック

3
こちらは、夫等が有名で・・・という女性たちが登場。あぁ、勿論本人も有名人という方もいるが。ナチス高官の夫にどういう影響を与えたのか?または共に「その時代」を生きたのか?が読める一冊。同時に、それら女性たちの世界観&ナチス観よ浮かび上がってくると思う。個人的には、最後に紹介された「幼児誘拐」の女性の話が最も怖かった。ナチの価値観が、個人、女性にどう影響を与えたのか・・・ということの一面が読み取れて、怖かった。2011/12/30

takao

2
ふむ2022/10/06

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