内容説明
圧倒的な権力を手にした独裁者の素顔はいかなるものだったのか。ナチス活動に積極的に関わった女性たち、あるいはヒトラーと親密だった女性たちを描写することで、“総統”の日常やナチスの女性観があぶりだされる。本書では、ゲッベルスやゲーリングなどナチ幹部の妻たち、自決の直前に結婚式を挙げたエーファ・ブラウン、さらに、ヒトラーの姪で謎の死をとげたゲリ・ラウバルらの伝記を収録。
目次
第1章 ヒトラーと「ドイツ女性」
第2章 カーリン・ゲーリング―北欧のアイドル 突撃隊長ゲーリング最初の妻
第3章 エイミー・ゲーリング―「貴婦人」 カーリンの妹、ゲーリング二人目の妻
第4章 マクダ・ゲッベルス―第三帝国のファーストレディ シオニストから熱狂的な国家社会主義者へ
第5章 レニ・リーフェンシュタール―アマゾネスの女王 栄光と挫折、不屈の魂
第6章 ゲルトルート・ショルツ=クリンク―女同志 筋金入りの帝国女性指導者
第7章 ゲリ・ラウバル―アドルフおじさんの姪 わずか23歳で命を絶った女子学生
第8章 エーファ・ブラウン―秘められた愛人 最後までヒトラーとの愛に生きた
第9章 ヘンリエッテ・フォン・シーラハ―“総統”の女生徒 生え抜きのナチ党員の娘
著者等紹介
ジークムント,アンナ・マリア[ジークムント,アンナマリア][Sigmund,Anna Maria]
オーストリアのニーダーエスターライヒ州に生まれる。ギムナジウム卒業後、ウィーンの小学校教員養成所にて教育資格取得。教職のかたわらウィーン大学で歴史と美術史を専攻する。1982年、中世史のテーマで博士学位取得。その後、フリーの学術ジャーナリストとして活躍
平島直一郎[ヒラシマナオイチロウ]
1958年生まれ。早稲田大学卒業。1981‐1991年、フライブルク大学留学。哲学・歴史学・ケルト学専攻。その間1987年にアイルランド国立大学ゴールウェイ・コレッジ留学。初期アイルランド文学研究者、翻訳家
西上潔[ニシガミキヨシ]
1955年、東京生まれ。1980年、中央大学文学部哲学科卒業。プログラマーとして民間企業勤務。1983‐1992年、ドイツ留学。フライブルク大学(アルベルト・ルートヴィッヒ大学)にて哲学、ドイツ文学、言語学専攻。1992年、フライブルク大学哲学科博士課程修了。哲学博士学位取得。現在、流通経済大学、戸板女子短期大学にて兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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