内容説明
ヨーロッパやアジア等の旧世界ともアメリカ文明とも隔絶した環境で、まったく自力で、世界で最も独創的な文明世界を創出したアンデスの人びとの歴史を、ペルー歴史学界の長老が、政治・社会・経済のあらゆる側面から描いた労作。
目次
第1部 国家の誕生と拡大(初期クスコ;インカ発展の開始;拡大と発展;征服;継承と共治)
第2部 組織の諸側面(タワンティンスーユの社会構成;タワンティンスーユの有益な資源;経済の模式)
著者等紹介
ロストウォロフスキ・デ・ディエス・カンセコ,マリア[ロストウォロフスキデディエスカンセコ,マリア][Rostworowski De Diez Canseco,Mar´ia]
ポーランド人を父として、ペルーの首都リマのパランコに生まれ、ヨーロッパで教育を受けたが、帰国して、1953年に『パチャクテック・インカ・ユパンキ』を書き、歴史学者として出発した。現在まで多くの著書、論文を発表しており、その研究対象は、インカ期から植民地時代初期に及び、古文書館に収蔵された古文書、地方史料を積極的に利用して、従来主として古典的な記録者(クロニスタ)に依存してきたこの時期の歴史研究に新生面を開いた。ペルー研究所(IEP)の創立者のひとりであり、ペルー歴史アカデミー会員である
増田義郎[マスダヨシオ]
1928年東京に生まれる。1950年東京大学文学部卒業。東京大学教授を経て、現在東京大学名誉教授。専攻、文化人類学。アンデス諸国、とくにペルー、チリでの調査、研究が多い
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酔花