内容説明
「ホーンブロワー・シリーズ」の作者が、その独自の視点でネルソンの人間性・個性を捉え、大胆な筆致にユーモアを織り交ぜながら描いた。ネルソン伝の傑作。既刊の伝記を踏まえながら、さまざまな文献から取捨選択した内容を斬新な切り口で語っており、作者の個性がにじみ出た、他のネルソン研究書にない魅力をそなえた佳品。
目次
書簡と急送公文書
振り出し
波瀾の平時
結婚
宿敵
栄光の道
アガメムノン号
サン・ヴィセンテの海戦とサンタ・クルス襲撃
ナイルの海戦
ナポリ
パレルモ
英国での二カ月
バルト海
英仏海峡とマートン
海上封鎖
追跡
トラファルガルの海戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
15
十数年ぶりの再読だな。「ホーンブロワー･シリーズ」の執筆で英国帆船小説の中興の祖となったフォレスターが、このシリーズを書く前の若き日に書いた、英国の英雄ホレイショ･ネルソンの一代記。栄光と不倫で有名なこの破格の海将を、フォレスターは面白い切り口で功罪あわせて描き出します。こういう視点は面白い。なるほど、あのシリーズにはここが生かされていたのか。2018/02/11
