内容説明
本書は中国上古から清代までの書道芸術の歴史を、その芸術性を中心に解説したものである。専門用語は極力避け、平易な語句を用いた。解説は各時代の一般史(政治史および文化史)、書道史、主要な書家と作品の順にし、図版を載せて全体的な理解を促した。また、これにもれた書家については、各時代の最後に略歴を付した。
目次
殷以前および殷(商)―紀元前一〇五〇年頃
周・春秋・戦国―紀元前一〇五〇頃‐紀元前二二一年
秦―紀元前二二一‐紀元前二〇六年
漢―紀元前二〇六‐紀元二二〇年
三国―二二〇‐二八〇年
西晋―二六五‐三一六年
東晋・五胡十六国―三〇一‐四三九年
東晋以後の南朝諸国―四二〇‐五八九年
北魏・北朝諸国―三八六‐五八一年
隋・初唐―五八一‐七一二年〔ほか〕
著者等紹介
比田井南谷[ヒダイナンコク]
1912‐1999年。本名漸。1912年、比田井天来、小琴の二男として生れる。天来歿後は書道研究機関「書学院」を継承して数千冊に及ぶ貴重な碑帖の管理にあたり、同時に書学院出版部を再開して良書の出版と啓蒙に努める。1945年、史上初の前衛書「電のヴァリエーション」を書き翌年発表し、書壇に衝撃をあたえる。東京、ニューヨークなどで個展14回。現代美術展等に招待出品、ニューヨーク近代美術館(MoMA)など著名コレクターが作品買上げ。また、プリンストン、オックスフォード等約20の大学で書道史を講演する。書学院長・毎日書道展名誉会員・書宗院顧問・独立書入団客員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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