内容説明
「食べる」ことと人間生活全般、さらに民族の文化・風俗と「食」との切実な関わりを的確に把握し、それを機知に富んだ筆致で表現した1826年初刊のサヴァランの名著を、記憶の深みから引き上げ、多くの引用を交え、新たな視点からその全体像と独自性を浮き彫りにし、現代に蘇らせた解読・解説書。
目次
第1部 ブリア=サヴァランのアフォリスム
第2部 美味学(美味学の誕生;感覚論;味覚論;食欲 ほか)
第3部 哲学的料理史(料理術の哲学的歴史;レストラン;“オスマゾーム”と“食品の成分”;“ポトフ”と“七面鳥” ほか)
第4部 没後一〇〇年記念フェルナン・パイアン講演(川端晶子訳)
著者等紹介
川端晶子[カワバタアキコ]
東京農業大学名誉教授、農学博士、食学研究所主宰。専攻、調理科学、食品物性学、食哲学。1926年生まれ。日本女子大学家政学部卒業。1965~1967年、フランス政府招聘留学生としてフランス国立農学研究所に留学。1993~2009年、東京大学大学院フランス哲学、松永澄夫教授に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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