内容説明
隣接国間の「衡平な解決」をめざし国際法に基づく合意で行う境界画定は、また世界の多くの海域で紛争を惹起する原因ともなっている―。気鋭の執筆陣がこの世界の焦眉の課題に切り込んだ画期的論集。巻末には関連資料(地図)を多数掲載。
目次
第1章 海洋境界画定に関する国際判例の動向
第2章 海洋境界画定における比例性概念
第3章 海洋境界画定と領土紛争
第4章 大陸棚の共同開発
第5章 200海里を越える大陸棚の限界設定をめぐる一考察
第6章 中越海洋境界画定協定
第7章 境界未画定海域の管轄権
第8章 国連海洋法条約における海洋境界画定紛争の解決手続
資料編 海洋境界画定関連地図
著者等紹介
村瀬信也[ムラセシンヤ]
1967年国際基督教大学卒業。1972年東京大学大学院法学政治学研究科修了(法学博士)。立教大学法学部専任講師を経て、1974年同学部助教授、ハーバード・ロー・スクール客員研究員(1976年まで)。1980年国際連合本部事務局法務部法典化課法務担当官(1982年まで)。1982年立教大学法学部教授(1993年まで)。1993年上智大学法学部教授。1995年コロンビア・ロー・スクール客員教授、ハーグ国際法アカデミー講師。2004年ハーグ国際法アカデミー理事。IPCC(気候変動政府間パネル)第4次報告書主要執筆者(2007年まで)。専攻は国際法、国際環境法
江藤淳一[エトウジュンイチ]
1981年早稲田大学卒業。1987年早稲田大学法学研究科博士課程満期退学。1987年東洋大学法学部助手。以後、講師(1989年)、助教授(1995年)。1991年イエール・ロー・スクール客員研究員。1997年ジュネーヴ軍縮会議日本政府代表部専門調査員。2001年上智大学法学部教授(2004年より上智大学法科大学院兼担。専攻は国際法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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