内容説明
制度化された教育だけが教育ではない。社会で生きる以上、家庭や地域や職場において、私たちは常に学びかつ教える者であり、すなわち教育の只中にある―親子間に生起している相互的な「贈与」の営みを原点に据え、教育を「当事者」の視点から見つめ直し、横行する傍観者的思考の超克をめざすとともに、134点の親しみやすいイラストを交え、既成の教育観をしなやかに解きほぐす。
目次
教育的態度について
傍観者から降りる―関係のなかへ
やれば分かる?―理論と実践
確信をもって?―開かれた問い
思いもかけぬ?―教育の可能性
かわいい子には?―保護と解放
子どもの目線で?―教育的関係
個性を育む?―社会化と個性化
段階的に?―連続と非連続
役に立つ知識?―生きる力
学びはまねび?―創造としての再生
オーバーワークはイヤ?―贈与としての教育
著者等紹介
相馬伸一[ソウマシンイチ]
1963年札幌生まれ。1994年筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。2000年博士(教育学)(筑波大学)。現在、広島修道大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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