内容説明
高度成長の終焉、そしてIT化、グローバル化の進展等、経済の新たな時代を見据えた新貨幣論。バブル崩壊の衝撃から「聖域なき構造改革」に至る、戦後日本経済の歴史的経緯をタテ糸に、諸社会機構―市場、銀行、共同体、国家等と連関して働く貨幣の社会的機能を、絶えず意図せざるリスクを生むその動態と共に具体的に考察した、社会学研究者による、わが国では数少ない経済社会学の展開。
目次
第1講 ネオ・リベラリズムの時代―「聖域なき構造改革」
第2講 資本市場の構造転換―「失われた十年」
第3講 メディアとしての貨幣
第4講 市場と価格―裁量主義の隠蔽と悲劇
第5講 貨幣と銀行
第6講 貨幣と共同体
第7講 貨幣と自由主義
結び―新しい貨幣的関係に向けて
著者等紹介
森元孝[モリモトタカ]
1955年大阪生まれ。早稲田大学文学学術院文化構想学部(社会構築論系)教授。専門は理論社会学、社会理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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