内容説明
偏狭なナショナリズムを脱皮した、21世紀を担う地球市民をいかに育成するか。従来の欧米志向の研究を超え、目下教育の大改革を進めつつあるタイ国の研究者と日本のタイ教育研究者を結集した、初のアジア圏市民性教育共同研究。国民教育も視野に、日タイ両国の市民性教育の原理、現状、課題等の全てを、意識調査の分析も交え比較・考察し、両国に対し提言を行うと共に、今後の学習単元モデルを提示した、関係者必読の労作。
目次
第1部 市民性教育とは―市民性教育の概念と市民性教育に関する諸政策(市民性教育とは;西洋諸国における市民性教育の動向―市民性教育研究の枠組み ほか)
第2部 市民性教育カリキュラムと教員養成に求められる新しい市民性の育成(タイの基礎教育カリキュラムにおける市民性育成の原理と方法;日本の初等・中等教育カリキュラムにおける市民性教育 ほか)
第3部 市民性教育に関する質問紙調査(日本とタイにおける市民性に関する意識調査結果の比較分析)
第4部 市民性教育に関する提言と学習単元モデル(タイから見た市民性教育;日本人研究者による日本・タイの市民性教育への提言 ほか)
巻末資料 小、中、高等学校における市民性教育の学習単元モデル
著者等紹介
平田利文[ヒラタトシフミ]
1954年奈良県生まれ、大分大学教育福祉科学部教授。1976~77年、タイ留学。1979年、広島大学教育学部卒業。広島大学大学院(教育学研究科博士課程前期課程、1981年)、九州大学大学院(教育学研究科博士課程後期課程、1984年)修了。九州大学助手、日本学術振興会特別研究員等を経て、1999年から大分大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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