内容説明
選挙を蝕む棄権者の続出と付和雷同に流れる世論。このままでは日本の民主政治は死ぬ。今不可欠なのは、社会の変化に対応した選挙制度の改革と、あまりにも貧しい今日の政治家の言葉の刷新だ。国民の心に響く言葉の力の源泉として、政治家の教養と知性の涵養を力説する、図らずも著者の遺言となった警世の書。
目次
1 民主政治の原点に立ち返る(デモクラシーの祭りとしての選挙:昔と今―日本の選挙の一一五年を考える;選挙制度の運用とデモクラシー;名句に学ぶ政治学)
2 政治家よ、言葉を響かせよ(政治家の言葉を考える;党首たちよ「宰相の言葉」で語れ;「新しい夜明け」実感させる政党に ほか)
3 社会に先立つ一歩なるべし(早稲田と政治―五人の先達の志と足跡;社会に先立つ一歩なるべし―高田早苗・早稲田への夢と志;議会研究の現状と展望)
著者等紹介
内田満[ウチダミツル]
早稲田大学名誉教授。1930年東京都生まれ。1953年早稲田大学政治経済学部卒業。1969年から2000年まで同大学政治経済学部教授。ウースター大学およびアーラム大学(米国)客員助教授、ドゥ・ラサール大学(フィリピン)客員教授、日本政治学会理事長、日本選挙学会理事長、衆議院議員選挙区画定審議会委員、政策研究大学院大学客員教授、(財)明るい選挙推進協会会長等を歴任。2007年1月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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