内容説明
グローバル化がもたらす国際分業の変容の可能性、周辺社会の内部変動、周辺社会の一部が半周辺へ上昇することによる世界システム総体に現れる影響、3つの問題点を、聞き取り調査に基づき理論的・経験的に検討する。多国籍化を推進してきた日本企業と、その主要な進出先の1つであるマレーシアを事例とした考察。
目次
グローバル化はなにをもたらすのか
経済のグローバル化と国際分業の転換―NIDLからpost‐NIDLへ
多国籍企業の戦略動向―日本企業はなにをしているのか
周辺社会における情報化戦略と多国籍企業―MSC計画の現状と展望
半周辺化における国家―比較NIEs形成論の試み
エスニシティ関係と国家政策―「三者同盟」論再考
エスニシティとインフォーマル化―リンケージ形成における媒介
労使関係の変容と労働者の技能形成―連続性のなかの変化
半周辺化における移民労働者―その役割と意味
「ニュー・リッチ」形成からみる半周辺化―階級構成の動態と展望
post‐NIDLと世界システム―国際分業の変化はなにをもたらすのか
著者等紹介
山田信行[ヤマダノブユキ]
1960年生、駒澤大学文学部助教授。専攻:労使関係、世界システム。東京大学教養学部卒、東京大学社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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