内容説明
ドイツの基礎学校における「政治・社会学習」は、民主社会を担いうる市民の育成をめざし、統合的・基幹的教科である「事実教授」の一環として行われている。その範囲は社会認識の形成に関わる全てにわたり、きわめて広い。常にわが国の対応教科である社会科、総合的な学習、道徳等を視野に、1970年代以来多くの改革を重ねてきたこれら教科目の歴史・理論・具体的実践の全容を紹介・考察した本書は、上記のわが国諸教科が、いずれも様々な批判の下動揺している折柄、それらの再定置に有効な示唆をもたらす、時宜に適った労作である。
目次
第1部 「事実教授」理論の構築(郷土科・合科教授から事実教授・教科教授へ;「事実教授」の政治教授学)
第2部 「事実教授」の実践展開(70年代の政治・社会学習の実践構造;80年代の「事実教授」の変容過程;政治・社会学習の諸相)
第3部 「事実教授」「環境教育」「総合的学習」(環境教育カリキュラムと総合的学習;「事実教授」と環境教育;教育改革と総合的学習)
「政治教育」と「事実教授」の展望
著者等紹介
大友秀明[オオトモヒデアキ]
1955年新潟県高田市(現上越市)生まれ、埼玉県熊谷市育ち。1974年埼玉県立熊谷高等学校卒業。1978年東京教育大学教育学部教育学科卒業。1983年筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。1983年埼玉純真女子短期大学児童教育学科講師。1985年秋田大学教育学部講師、助教授。1993年埼玉大学教育学部助教授。埼玉大学教育学部教授 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科教授(兼)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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