内容説明
2002年、50歳で急逝した中野実には、大学史研究者として知られる近年の顔のほかに、かつての激烈な体制批判者、「反大学」論の書き手としてのもう一つの「顔」があった。この二つの顔が現在の我々に投げかけるものは何か。すでに一般の目に触れる機会もない70年代の反大学論・教育批判論、多岐にわたる世代・立場の師友が痛切な思いで語る回想・追悼文―その狭間に浮び上がる独自の人間存在の軌跡。
目次
第1部 序(座談会・中野実の人と仕事;一九七〇年代の中野実)
第2部 一九七〇年代の「反大学」論・教育批判論(「反大学」論;書評による教育批判論・大学批判論;「かわら版」主要記事)
第3部 回想・追悼文集(中野実君のこと―出会ったころ;人生のなかの出会い;見事な人生だった ほか)
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- 和書
- 存在しない時間の中で