内容説明
マッキーヴァーの政治理論には多分に理想主義的な面が感じられる。しかしながら、いうまでもなく、かれは実証性を重んじた社会学者でもある。そのような素養のある理論家が、社会学の成果にたって社会を分析し、認識しながら、調和的発展の社会哲学ともいってよい立場を示す政治理論を展開したことは十分注目してよい。この前提にコミュニティ論やパーソナリティ論があったことはいうまでもないし、このことは、政治理解に当たって社会論の重要性を示すものであろう。
目次
序章 マッキーヴァー政治理論の特質と背景
第1章 民主政治論
第2章 ヴェーバーとマッキーヴァー―政治の基礎視点
第3章 国家論―H.J.ラスキとの比較で
第4章 政治理論
第5章 マッキーヴァー政治理論と現代政治
第6章 マッキーヴァーにおける政治と社会
第7章 社会理論
第8章 マッキーヴァーと政治的多元主義
補論1 政治的多元論
補論2 政治的多元主義者の社会観
著者等紹介
町田博[マチダヒロシ]
1965年明治大学政治経済学部卒業。1970年明治大学大学院政治経済学研究科博士課程中退(単位取得)。1972年アレン短期大学助手。1975年高千穂商科大学専任講師(助教授を経て)。1986年高千穂商科大学教授。2001年(校名変更により)高千穂大学教授(現職)
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