内容説明
「デモクラシー不在の民主主義国」日本の政治を長年にわたり臨床学的に観察・分析してきた著者の新聞連載コラムの集大成。55年体制崩壊から小泉政権の現在まで、権益至上主義の「政治業者」を痛快に断罪し、これまで「対症療法」でお茶を濁してきた日本政治の大病に対し「緊急入院」による根本治療の必要を提言し、21世紀のあるべき政治の途を明快に提示する。
目次
第1部 逃げ水を追いかける―一九九八年一〇月‐一九九九年一二月(政治業者の世界;私が総理大臣なら)
第2部 ピエロの国際舞台―二〇〇〇年一月‐二〇〇〇年一二月(日本連邦国家論;政治的良心に従う)
第3部 政治的先祖返り―二〇〇一年一月‐二〇〇一年一二月(忘れることは喪う事;女性は平和の“語り部”)
第4部 疑似(もどき)二大政党制の虚構―二〇〇二年一月‐二〇〇三年二月(何という空しさ;平和への長い坂)