内容説明
ガット事務局勤務29年の著者が、世界貿易の基底制度を平易に解説すると共に、従来の日本の後向きの交渉態度、特に農業問題での閉鎖的な政策を痛烈に批判。国際協調が経済において日本に有利に展開してきた事実に鑑み、長期的国益へ向けた構造改革を促す、シリーズ第3弾。
目次
第1章 制度とWTO
第2章 ガットとWTOの特性
第3章 市場経済を推進するガットまたはWTOへの加入
第4章 経済統合とFTA
第5章 開発途上国
第6章 WTOの関係協定と多角的貿易交渉
著者等紹介
高瀬保[タカセタモツ]
1932(昭和7)年朝鮮全州府で出生。1945年福岡県小倉市に引き揚げ。1955年東京外国語大学英米科卒(国際関係専修)。1955年大蔵省関税局採用。ガットなどを担当し8年間勤務。1963年スイスのジュネーブにあるガット事務局採用。ケネディ・ラウンド、東京ラウンド、ウルグアイ・ラウンド交渉などを担当。29年間の勤務の後、1992年3月に部長職で定年退職。1992年4月より10年間東海大学法学部教授、国際経済法および国際組織法担当。2003年現在、青山学院大学WTO研究センター客員教授
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