内容説明
毒ガスや核兵器の開発、また航空機事故、ボパールの大爆発事故等の事例分析を交えつつ、従来の「個」の倫理では包み切れない、現代における共同責任性の枠組み、特に科学者・技術者・管理者に課せられている責任と良心の概念を根底から追求した、新たな実践的倫理学の展開。
目次
1 序論―倫理学の構想について見通しをもつこと
2 良心の呼び声―良心概念の概観
3 自己責任性としての人間性―具体的な人間性の哲学について
4 自己責任と社会的責任
5 ボパール―無責任性と責任の喪失:ケーススタディ
6 責任のさまざまなタイプ(類型)と次元
7 科学者の責任へ向けて



