内容説明
客観的・統計的分析を超え、一つの時代相下における社会と個人の交響が鮮やかに見えてくる「生活史」学の達成。恩師有賀喜左衛門、伯父中尾万三、父中野忠八の懐かしい相貌が、細密な叙述を通じて生き生きと蘇えるシリーズ第2弾。
目次
1部 恩師有賀先生の生活史(主著刊行以前;主著;方法論 ほか)
2部 薬屋万助・万七と中尾万三の生活史(薬屋万助・万七の生活史―別家の創立と前史の創立後;中尾万三伯父の生活史―中国古陶磁学と本草学の先駆者)
3部 父中野七世忠八の生活史(出自より大正初期まで;出自から大正初期まで;結婚以降 ほか)
著者等紹介
中野卓[ナカノタカシ]
1920年京都生まれ。1944年東京帝国大学文学部社会学科卒。1949年東京大学文学部大学助手をへて、東京教育大学文学部講師(社会学)。1952年東京教育大学文学部助教授(社会学)。1952年東京教育大学東京文理科大学より文学博士授与。1963年東京教育大学文学部教授。1977年東京教育大学名誉教授、千葉大学人文学部教授。1979年日本社会学会会長(1982年まで)。1986年千葉大学定年退職、中京大学社会学部教授。1992年日本社会学会顧問。1993年千葉大学名誉教授。1995年中京大学定年退職、中京大学名誉教授
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