内容説明
本書ではトゥーレーヌの社会学理論を包括的に示すということはしていない。ラテン・アメリカ論についても割いていないし、民主主義論や近代性批判についてもほとんどふれることはしていない。一九六〇年代から一九九〇年代までの社会と世界の変化のなかでトゥーレーヌがなにを時代の課題としそれに応えてきたか、その主要な筋道を押さえることがねらいである。
目次
第1章 人と時代と活動(五月革命;新しい社会対立の出現?;戦後の社会学の再建;第二左翼の立場)
第2章 理論装置と社会運動論(理論装置;社会運動論;見直される社会運動論;新たな展開)
第3章 評価と受容(人のつながりと広がり;古い図式の未来への投影?;社会運動の理論をめぐって;ポスト工業社会論の翻訳と紹介 ほか)