内容説明
佐渡に配流された日蓮を身を挺して世話し、後に妙宣寺開山となった阿仏房日得と、その妻千日尼とを祀る開山堂。全国22基ある重要文化財の五重塔の内、最後に指定を受けた小さな塔の凄絶な歴史。文政10年に再建されるまでの92年間、どのようにこの事業は成し遂げられたのか、造塔に関わった多くの人々に丁寧に光を当てながら辿る。
目次
第1章 日蓮の佐渡配流と阿仏房妙宣寺(阿仏房妙宣寺;日蓮―打ち続く法難と佐渡への配流 ほか)
第2章 開山堂再建の開始(妙宣寺第二五世日機;甲府信立寺における日機 ほか)
第3章 再建事業の復活と五重塔の完成(妙宣寺第三一世日體;文政五年の江戸出開帳 ほか)
終章 佐渡と不受不施派(鍋かむり日親と妙宣寺;不受不施派の祖日奥 ほか)
付篇(妙宣寺の寺領について―「河内坊」と「あぶつ寺」;阿仏房妙宣寺中興の祖一八世日英について)
著者等紹介
児玉信雄[コダマノブオ]
1933年10月島根県津和野で誕生。1956年3月新潟県立佐渡高等学校卒業。1960年3月国立新潟大学人文学部史学科卒業、4月県立六日町高等学校教諭(以後退職まで県内高校教諭)。1965年新潟県史資料編編纂始まる。「資料編・通史編」終了まで調査員。1994年県立佐渡高等学校教諭退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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