人間科学叢書<br> 階級という言語―イングランド労働者階級の政治社会史 1832‐1982年

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人間科学叢書
階級という言語―イングランド労働者階級の政治社会史 1832‐1982年

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  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784887083905
  • NDC分類 361.85
  • Cコード C3322

出版社内容情報

『図書新聞』2010.11.6書評より
20世紀後半にイギリスで隆盛したニューレフト史学において,エドワード・トムスン『イングランド労働者階級の形成』とならぶ記念碑的作品として知られた本書が,ついに邦訳された。・・・略・・・本書はそのタイトルが示すとおり,従来の労働史研究の基盤となった階級論に基づくのではなく,階級という「言語」を俎上に載せた先駆的な研究である。冒頭に置かれた「日本語版への序文」は,1983年の刊行から20年以上を経た時点で書かれたものだが,言語論的転回を踏まえた彼の史学史的な展望が含まれており,興味深い。刊行から時間を経て,本書はさらに古典的価値を高めたといっていいだろう。原著と翻訳のタイムラグが,本書を史学史の激動のなかに位置づけることをより可能にした。・・・略・・・言語をとおして歴史研究と政治分析を重ねた本書の魅力が,そこには遺憾なく発揮されている。      評者:米田綱路

『社会経済史学』77-2 2011年8月書評より
イギリス労働史・社会史の名著、待望の邦訳である。原著の刊行から四半世紀余りが経過し、遅きに失した感はあるものの、力量豊かな訳者の手による解題とともに、この名著に触れる機会が多くの読者に開かれたことを喜びたい。ただし、本書を読む際には、時間的なギャップを常に意識しておく必要がある。著者自身が延べるように、1974~82年に世に出た論考の集成である本書は「論文の日付に注意して読まねばならない」のに加えて、原著刊行後に生じた「アプローチの方向性の変化」も無視できないためである。本書から浮かびあがるのは、方法論的多元主義者としての著者に他ならない。著者の到達点を知っておくために、「日本語版への序文」は必読である。・・・以下略・・・                        評者:小関 隆

目次

序論
第1章 階級闘争と産業革命
第2章 階級表現か社会統制か?―「余暇」の社会史をめぐる研究批判
第3章 チャーティズム再考
第4章 ロンドンにおける労働者階級の文化と政治、一八七〇~一九〇〇年―労働者階級の再形成に関する覚書
第5章 なぜ労働党は混乱しているのか?

著者等紹介

ジョーンズ,G.ステッドマン[ジョーンズ,G.ステッドマン][Jones,Gareth Stedman]
1942年生まれ。オクスフォード大学卒、博士(D.Phil.)。現在、ケンブリッジ大学キングス学寮フェロー。専門は、イギリス労働史・社会史ならびに社会主義思想史

長谷川貴彦[ハセガワタカヒコ]
1963年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、北海道大学教員。専門は、近代イギリス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

6
知らずに手に取ったが、E・P・トムソンの『イングランド労働者階級の形成』と並ぶ英労働史の古典らしい。解説によると大陸マルクス主義の影響を受けたニューレフト第二世代で、書名が示すように言語論的転回を取り入れた。チャーティズムなどの労働者急進運動を産業革命が自動的なもたらした社会的変化の上部構造と見る従来のマルクス主義的解釈に対して、言語的に構築された政治運動という性格を押し出す。同時代のラクラウ、ムフの『ヘゲモニーと社会主義戦略』と重なる接近法で、やはり80年代の左翼の危機への対応としての意味を持ってる。2025/07/06

抹茶ケーキ

0
構造主義的言語学を歴史に応用したもの。階級とか国家という言葉にどういう意味が付与されるかが、実際の社会構造に優先するって主張。心性史に似てるなと思った。2016/07/03

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