出版社内容情報
『チベット文化研究会報』第34巻第4号(2010年10月) 「新刊案内」より (評者:酒井信彦)
著者は明・清時代の社会・経済を専門とする研究者であるが,今回は研究の対象を転換させて,チベット諸族
の歴史に関する初めての専門書と言うべき本書を著した。本書でいう「チベット諸族」とは,いわゆるチベット人とは,起源は同じくするかも知れないがかなり異なる民族で,シナの書物に記載されてきた人々である。
いわゆるチベット人より,シナ本土及びその近くに居住し,シナから影響を受けて,シナ型国家を作ってきた。・・・略・・・本書はシナ歴代王朝とチベット諸族の関係を,歴史的に叙述したものであるが,その研究の基本的姿勢は,チベット諸族の歴史の独自性を明らかにすることにある。・・・以下略・・・
目次
第1章 甘粛・四川両省におけるチベット諸族と中国国家―東アジア冊封関係論の新要素
第2章 西羌王国の興亡と漢帝国―東アジア世界における倭国の対極
第3章 魏晋・五胡時代における氏族国家と羌族国家
第4章 南北朝による東アジアの政治変動と氏族・羌族諸国
第5章 隋唐世界帝国と党項・吐蕃両王国
第6章 五代・宋帝国と党項・西夏王国
第7章 元明時代の寧夏地方行政の展開
第8章 清、乾隆期四川大金川・小金川羌族の反乱と東アジア世界
著者等紹介
川勝守[カワカツマモル]
1940年東京都下に生れる。1964年東京大学文学部東洋史学科卒業。1972年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。1973年より九州大学文学部講師、助教授を経て1987年より教授・東洋史学担当。1998年に退官、大正大学文学部教授、九州大学名誉教授。1980年文学博士(東京大学)。2007年博士(仏教学・大正大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



